僕は生徒に恋をした
「あ、佐々ちゃんも一緒だ。
おはよー」

俺の顔を見て二人は手を振る。
俺は内心それどころじゃなかったから、それに笑顔で応えられているか怪しい。

「雛と連絡とれたよ。
風邪だって」

「寝込んでて電話できなかったの謝ってたよ」

その言葉に俺たちはホッと胸を撫で下ろす。

「そうか、それなら良かった」

林原はそう言うと、二人に職員室を出て行くように促す。

「ほら、もう教室に戻れ。
授業始まるぞ」

「先生ってば、人使っておいてー。
佐々ちゃんまたね」

「―――なぁ」

俺は出て行こうとした二人を呼び止めた。
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