僕は生徒に恋をした
「でも悪いの私だからなぁ。
私が林原先生怒らせちゃって…」

「それで課題出されたのか?
何やったんだお前」

山田は少し黙った後、恥ずかしそうに顔を赤らめて口を開いた。

「―――学食で転んで、持ってたカレーを先生の頭にかけちゃったの」

ぶっ…。

俺は思わず吹き出した。

そう言えば、林原が午後はジャージで過ごしていたのを思い出す。

どうしてジャージなのか尋ねたら、ぶすっとして答えてくれなかったのは、そういうわけだったのか。

「ははは、お前すごいことするな」

「悪気はなかったんだよ」

山田は大きな溜め息をつく。

「で、どれくらい課題出された?」

カレーの一件が、林原をどれだけ怒らせたのか興味があった。
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