僕は生徒に恋をした
「たまには騒ぐのもいいけど、あんまり無茶をするなよ」

俺は一番側にいた生徒の頭をポンと叩いて言った。

「高校最後の夏祭りくらい、佐々ちゃんと行きたかったな」

女子生徒がぽつりとつぶやいた言葉は、嬉しい反面、やっぱり教師扱いされてないんだろうなぁと思う。

「悪い、佐々本。
見回りのペアを交代してくれないか」

職員室で俺は林原に懇願される。

「何で?」

夏祭りの見回りは若手の教師が十人程度、複数の組に別れて行うことになっている。

黒板に書かれた組み合わせを見ると、なるほど林原は手嶋先生とペアだった。
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