2 in 1
2nd SEASON
4月になった。街が桜で華やかに彩られた。宇美は2年生に進級してクラスが変わった。光男とも別のクラスになった。担任は小岩義雄という体育教師の男に変わった。掘りの深い顔、色黒の肌に白い歯が印象的だった。既婚者で、幼稚園生の子供がいるらしかった。口癖は“ウィィ”だ。いかにも体育教師らしくガッチリタイプでピタピタのパンツをはいていた。モッコリした股間が異様に気になった。キュッとしまったケツにムラムラした。いつもタンクトップ姿で必要以上にムチムチの筋肉をアピールしていた。
「コイツ、女の子達を刺激しているのか?」
宇美の“僕”は憤慨した。けれども宇美の“あたし”は興奮した。小岩に抱かれた場面を想像した。
「どうだ、オリャアー。」「いやぁーん、ダメっ。アッ!」
熱い鼓動、高まる絶頂。プルンと揺れる胸と立っている乳首に勃起した。奴の奥さんに嫉妬した。いかん、いかん、いつもの妄想癖が出てしまった。宇美は妄想と空想が趣味だった。その時、宇美は完全に“あたし”に支配されていた。小岩のおかげで体育の授業のみならず、学校に行くのが楽しみになっていた。それからしばらくの間、オナニーのおかずは小岩だった。
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