2 in 1

予感

放課後、いつものように宇美はタックで光男を待っていた。今日は最悪だった。食欲がわかなかった。こんな時こそ光男と話して全てを忘れたかった。しかし、光男は現れなかった。光男が来ないことは初めてだった。宇美は悪い予感がした。光男にメールを送ってみた。周りの客がやたらと楽しそうに見えた。しばらくしてメールが返ってきた。光男からだった。
「お前とはもう付き合わない。」
たったの一言に傷ついた。顔を真っ赤に膨らまして怒る光男が浮かんだ。宇美の予感が的中した。ついに光男までが離れていった。宇美はそのあとのことを覚えていない。ショックとはこのような感覚なのか、宇美は生まれて初めての経験だった。
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