追憶〜逢いたい人へ〜

駅から家まで丁度半分の所まで歩いたときだった…



一台の車が私の後ろをゆっくり走っていた。



振り返ると車はハザードをつけていて、私は歩道に停めたいのかと思い、小走りになった。





車が停まった。



私は小走りから普通に歩いた。


“バタンッ”


車のドアが閉まる音が聞こえた。



駆け寄る足音…。




その足音が近づいてくるのが分かり、私は振り返ろうとする…



突然、後ろから強い力で腕を引っ張られた。




何が起きたのか分からなかった…


ただ、私はその強い力で引っ張られたせいで倒れ込んだ…。



倒れた私は無理やり引きずられ車の後ろに押し込まれそうになった。



必死で阻止する……。



その時、初めて、そいつの顔をを見た…



サングラスをかけていたけど、知らない男だった。



口を塞がれる…



助けを呼びたくても声が出ない…





< 150 / 297 >

この作品をシェア

pagetop