追憶〜逢いたい人へ〜

この日、初めて学校をさぼった……。



本当なら孝雄と二人で過ごすはずだった…



でも今は私…一人………









私は駅のホームにいた。











もしかしたら、孝雄に会えるかもしれない…


という淡い期待があったから…。








でも、孝雄は現れない…。




虚しく、知らない人達が私の前を通りすぎる…






堪えていた涙が溢れる…





私は人目も憚らず、ぼろぼろと涙を流した…







…孝雄……、約束したじゃん……



約束守るって言ったじゃん……



約束破らないって言ったじゃん……



会おうなって言ったじゃん………




なんで………?



また私から離れていっちゃうの……?






ねぇ……どうして………?





会いたいよ…孝雄………












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