追憶〜逢いたい人へ〜
『あ〜良かったぁ。
ホッとした、見馴れた顔がいて…。』

嬉しくてつい、そんな言葉が出た。



『……そのセリフ、朝、古田が言ってたな…。』



そう言われて、複雑……

学校での出来事、思い出した…。

『あー……。そうだっけ…』


そんな言葉しか出てこなかった。



やっぱり何故だか、勇との会話を聞かれていたことが嫌だった…


というか、後ろめたかった…。




気まずい雰囲気が流れ……

会話も続かず…


二人無言で中に入った…。



それなのに、結局隣同士で席についた。



一緒に座ろうと言ったわけでもなく…


当たり前のように…



幼馴染みではないけれど、二人隣にいることが自然だった…。



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