追憶〜逢いたい人へ〜
そんな気持ちを勇には悟られないように、

『勇は誰とも付き合ったらダメなんだよ。もし、誰かと付き合うことになったら血を見ることになるよ!』


笑って答えた。



本当にそう思ったんだ…。



『なんだよ、それ…』



まだふてくされてる…




『大袈裟じゃないよぉ!勇は、女子の憧れの的なんだし…。』


『でもさぁ…コクられたことってあまりないけど…』

まだふてくされてるし…。



『あったり前じゃん!そんなの分かりきってること!人気者の勇にコクったって右から左に流されちゃうもんね…玉砕するのわかってるんだから!』



…アイドルは心の恋人だもん。わかってないなぁ……


『なんだよ、それ。それって本気じゃないってことじゃん。まぁ…わかってたけど…』


もう半分投げやりになってる………。








『ねぇ…もしかして、誰かと付き合いたいの?』




『そりゃあね!でも、誰でもいいって訳じゃない。』


『そっかぁ。好きな人できても、普通に付き合ったりできなさそうだもんね…。人気者にも悩みはあるんだね…』


『沢山!』



なぁんか…今の一言、かなり重みがある…。



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