キスはおとなの現実の【完】
身体をいれたはいいけれど、なにをどうしていいものだろうか、いっさいがっさいわからなかった。
メニューもなければ、なにもない。
左右を見ると、サラリーマンが缶ビールだのワンカップだのをちびちびやっている。
きょろきょろしていると、仕切りのむこうからカズトさんが声をかけてくれた。
「ごめんね。わけがわからないでしょ。ちゃんとした飲食店の体裁にしちゃうと、営業許可をとったり、衛生責任者設置義務なんかがでてきちゃうから大変なんですよ」
なるほど。
それでこんないいかげんなスペースができあがったというわけか。
メニューもなければ、なにもない。
左右を見ると、サラリーマンが缶ビールだのワンカップだのをちびちびやっている。
きょろきょろしていると、仕切りのむこうからカズトさんが声をかけてくれた。
「ごめんね。わけがわからないでしょ。ちゃんとした飲食店の体裁にしちゃうと、営業許可をとったり、衛生責任者設置義務なんかがでてきちゃうから大変なんですよ」
なるほど。
それでこんないいかげんなスペースができあがったというわけか。