キスはおとなの現実の【完】
毎日まえをとおっていると、やはりまた三本酒店によってみようという気持ちになってくる。

一度はいって度胸がついたのか、ひとりで立ちのみにはいることへの抵抗感は日に日に薄れていった。

日々すずしさを増していく十月の終わり。

二週間もたつころには、仕事帰りに三本酒店により道するのが、わたしの習慣になっていた。
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