キスはおとなの現実の【完】
「どうしたの。こんな時間に」

わたしはベッドに半身を起こしてサクラにたずねる。

実家暮らしの友人は、酔ったままのテンションでおおきな声をだして話す。

「あのさあ。明日、医大生と合コンやるんだけど、女子のほうの人数がたりないんだよね。シオリきてくれないかな?」

ひさしぶりの電話というのに、なんともおきらくな提案である。

悪質なアポとり営業の電話みたい。

大学生はどいつもこいつも、こんなぐあいにちゃらちゃらしているものなのだろうか。
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