キスはおとなの現実の【完】
男の人は目鼻口とパーツがでかくて、やたらと存在感があった。
わたしがじっと見つめていると、男の人はなにもないところでいきなりつまずき、転びそうになる。

「あっ」

声をあげてその場で数歩たたらを踏むが、どうにかこうにか持ちこたえる。

絶対はずかしいだろうに、なにもなかったような顔をしてフロアを歩いてそとにでる。

はじめての印象は、可もなく不可もなく、そんな感じだった。
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