普通恋愛結婚
「いって!!!」
俺は左の頬を抑えた。話してきたやつに殴られた。
しかもリングをたくさんつけている拳は無敵だった。
唇も切れて血が流れる。頬もヒリヒリして皮がめくれていた。
「なんだよ!!行きなり殴って俺なんかしたか!?」
「なんかしたか、やと!?全部彼女から聞いたんじゃ!!ボケ!!」
「あぁ!?何言ってんのかワケわからんわ!!」
「ざっけんな!!」
また男の拳がおりてきた。
その拳が頭に降りる直前…
「やめてっ!!!!!!!!」
大声が響いた。
男達と俺は声のする方を見た。
「何やってるんですか?うちの彼氏に手ぇ出さんといてや!!」
うちの彼氏…??
頭が回らなくて、言葉を失っていた。
「彼氏…、お嬢ちゃん、こいつの彼女??」
「せ、せやで!内海亮也くんはうちの彼氏や!」
内海…
俺はそんな名前ちゃう…
どういうことや??
「内海…?聞いてた名字と違うわ…、なんでや間違えたんか…?」
男達は、ボソボソと喋りだした。
「悪かった、じゃな!」
「は…はあ…??」
男達は、すぐに逃げていった。
「あの…大丈夫??勝手に彼女とか言ってごめんね」