普通恋愛結婚
なんで呆気にとられたんかって?

だって、もうこの告白は10回目!!

「なんでやねん、もうええかげんにしぃや。」

ため息混じりで呆れるうち。
亮也は何でか分からへんけど、怖いとは思わへん。

でも、亮也の隣にいる何人かの不良たちは正直怖い。

嫌な噂ばっか聞くし…なんか近寄りがたいメンツやしな…。

「杏里ちゃん、まじかわいいなー」

「毒舌なんがたまらんわ。」

ギャハハとバカにしたような笑い方をする亮也のツレ。

うちは恥ずかしくなってもうて、顔をしたに向ける。

「ツンデレやん!!」

誰かが言うとゲラゲラと一斉に笑い声がおきた。

「もう…行くで。」

うちは、こうちんのもとに帰る。

「こうちんー…」

「おーおーお疲れ様ですわ、ほんまに。」

こうちんわ苦笑いをして、よしよしって頭をなでてくれた。

「うちは目立ちたくないんや…平和に過ごしたいんや。うちは一般人やでぇ…不良でもガリ勉でもあれへん。普通やねんで…。」

うちは、こうちんにすがり付いた。

そうや、うちは平和に過ごしたいんや。この高校は私立高校。やから少し緩いとこがあって、不良がまあまあいる。

やから不良の女子とかには、関わりたくないんや。

うちが不良の男子と関わってるなんて知られたらイジメに会うかもしれへん。

そんなん嫌や!!
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