藍色の城



翌日。
一睡も出来なかった。
涙も止まることはなくて、
ひどい顔で出社した。



目の腫れはメガネで隠す。
例えどんなことがあろうとも
今日も私の指名は入ってる。
期待に応えなきゃならない。
無理やり笑顔でね。



『先輩、どうしたんですか!?』
よっぽどひどいんだな。



『顔……真っ青ですよ!?』



『えっ!?』



鏡を見ると肌荒れもひどい。



『アハ。今日ハンパないね。』
笑ってごまかした。



『今日の通し、代わりましょうか?
休んだ方が絶対良いですよ!!』



『あ~、ありがとう。でも…』
予約入ってるし…って言おうとした。
でも目の前がグラグラしてきて
気分も悪い。



『ちょ、先輩っ!?』
隣で私を呼ぶ声がしたかと思えば
『う…っ』と洗面所に向かって走った。
背中をさすってもらいながら
すごく嫌な予感がした。

 






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