バニラ
「と…とにかく、帰るから」

「んっ、急いでね」

電話が切れたと同時にトイレを出る。

ゲッ…。

トイレから出たあたしを待っていたもの。

チャラ男、中原。

「彼氏いるんだ」

ニヤリと口角をあげ、中原が言った。

うわっ…。

こう言うヤツ、無理。

「いるよ、悪い?」

淡々と、まるで感情のこもってない口調で言い返す。
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