バニラ
「えっ…!?」

恭吾の方に視線を向けると、あたしと目があった。

あたしと目があったとたん、恭吾はニタリと眼鏡の奥で笑った。

あたしは恭吾の視線から目をそらすと、メールを開いた。

『理彩。

お前が思っているより、俺は理彩のことを愛してる』

「バ………!」

言葉が、続かない。

近くにいるでしょ!

恭吾を見ると、南野さんと話をしながら携帯電話をいじっている。

あんのヤロー…!

何となく、勝負はしていないけど恭吾に負けた気がした。

メールに視線を戻すと、まだ続いているらしい。
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