そして天使は闇へ堕ちる


☆ ☆ ☆


ゼロは自室につくと、迷うことなく寝室へ向かった


ベッドの前に立ってマントの中からリュリュカを出す


そしてそっとベッドの上に乗せ……


「!」


リュリュカがゼロの服を強く握っているために寝かせることができなかった


どうしようかと悩んだ挙げ句、ゼロもリュリュカの隣で寝ることに決めた

リュリュカの顔から疲れが読み取れた


仕方がないか


あの腹立たしい男に巻き込まれ、下級どもに追いかけられればな


ゼロは目にかかったリュリュカの前髪を分けてやった


ふとゼロは自分の行動を振り返った


なぜ自分はリュリュカを助けに行ったのだろうか

あのじじいがリュリュカを借りていくと言ってから妙に気になり、それなりに仕事が片付いたので気配を探れば城内にはいなくて






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