そして天使は闇へ堕ちる


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「たくっ。面倒くさい」

自分の仕事部屋につくと、ソファーにドカッと座る


普段朝食をとらないゼロは、仕事部屋でコーヒーを一杯だけ飲むのが日課だった


しかし苛立っているゼロは、コーヒーを飲むのも面倒くさくなり、先ほどメイドにいらないと言い残して今に至るのだ


「婚約など馬鹿馬鹿しい」


舌打ちをしてソファーに寝転がる


魔王だからといっても何も出来ない無力な自分に、こんな毎日にゼロは嫌気がさしていた







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