オシャレな涙『私の気持ちに気付いて…』
教頭は、母親達を落ち着かせようと、重い口を開いた…

『お母様方、少し冷静になって下さ………』

『何よッ。このハゲ頭!!』

『ハゲ… ハゲ… ハゲ頭とはなんですか!!』

『だって本当の事でしょ、ご自分の頭を鏡で見た事あるのかしら、ハゲ教頭さん。』

『な、な、なんて失礼な事を!!』

教頭は、何よりも自分の頭を侮辱されるのが、一番嫌いだった…

その時、校長が冷静に口を開いた…

『お母様方、お言葉を返すようですが、お子さん達の気持ちを、一度でも真剣にお考えになった事はありますか!?』

『あるに決まってるでしょ、だからこうして学校に抗議しに来てあげてるじゃない。』

『そうよッ。有り難いと思ってもらわないと、困るわね…』

校長は、それから口を開こうとはせず、呆れて出てってしまった。

その時、母親達に立ち向かっていく人がいた…

それは………

あの泣き虫の教育実習生だった。


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