秘密な彼氏
当たり前だけど、私よりも年上だ。

肩まで伸ばした黒髪が特徴的な整った顔立ちの美人さんだ。

…あれ?

私は、隆志の様子がおかしいことに気づいた。

何と言うか、震えてないか?

そう思った時、隆志が私の腕をつかんできた。

「――えっ、なっ…!?」

どうしたの、一体!?

隆志が私の腕を引っ張ったかと思ったら、走り出した。


家についた時、足はフラフラだった。

いきなり走ったんだもん。

息は切れまくりなうえに、足が痛くて仕方がない。

「隆志、どうしたの?」

私は聞いた。
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