秘密な彼氏
その翌日。

いつものように学校が終わると、家に向かっていた。

今日の晩ご飯は、隆志の好きなチーズ入りのオムライスにしようかな。

そんなことを思いながら歩いていた時だった。

「あの、すみません」

声をかけられ、私は振り返った。

そして、驚いた。

そこにいたのは、隆志の元カノだったからだ。

「少しだけお話をいいかしら?」

彼女はそんなこと言って、私に微笑みかけた。

逃げる、って言う手もあったのに。

従うまま、彼女と一緒に近くの喫茶店に入ってしまったことを私は反省した。
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