秘密な彼氏
「何?」

隆志が珍獣を見るみたいに私を見つめている。

「いや、嬉しいなって思って。

俺ばっかりだと思ってたから」

ニヘラと笑っている隆志に、私は言葉が見当たらない。

お、俺ばっかり…?

半分以上は隆志の自分勝手だと思うんですけど。

そう言いたかったけど、ポカーンと口を開けて彼にマヌケな顔をさらすことしかできない。

「すごく新鮮かも、あやめが俺にヤキモチ焼くなんて」

何その、野菜や魚みたいな言い方は。

って言うか、新鮮って何なんですか…。

もはや、返す言葉が見当たらない。
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