秘密な彼氏
ふとんをかぶったからだ。

「――あやめ…」

耳元でささやく隆志の声に、もう溺れてしまう…。


「うえーん、隆志のバカー!」

走って学校に向かうけど、もうすでに9時を回っている。

遅刻決定で反省文決定だ。

それもこれも、隆志のせいだ!

医者だか何だか知んないけど、私はまだ学生なんだからー!

「佐伯、何度言ったらわかるんだ!」

職員室についたら、保健体育担当の教育指導・桜田先生に怒鳴られた。
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