幻想館-眠り姫編-
「良かったですね」


ぼんやりとランタンの灯りだけの部屋。


スクリーンに映し出された長い髪。


「今回は、君のお陰と言うべきでしょうかね」


「僕は特別、何も・・・」

「新しいブレンドの紅茶でも、どうですか?」


「頂きます」



静寂。


「今日はゆっくりしていって下さい」


差し出されたティーカップにゆっくりと触れる指。



「今回は少し苦労しましたよ。
彼女は自分の命と引き換えに友情を守りきりたかった・・・・・・本人が妙に納得しているのが問題でしたね」


「人間とは、身勝手な生き物ですから」


「そうですね・・・」


銀色の長い髪が、風もないのに時折、揺れる。




「あの・・・」


「また、お客様がいらっしゃったようですよ。
では僕は、この辺で・・・・・・ご馳走さまでした」



館長さんは別のランタンに灯りを灯した

新しいお客様の為に


「ようこそ、幻想館へ」





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