バスケより一番に




「水沢先輩」



――――ビクッ!!


おそるおそる振り返る…


「寝ててって言いましたよね?」


顔が怖い…


「でっ、でも………」


「でも?」

笑ってるけど目が笑ってないよ~


「もうほぼ熱が下がったし…

ホラッ!!
布団も出さないといけないじゃん!!」


「だけどまだ完璧には治ってないです。

それと俺はソファーで寝るので大丈夫です」


「えっ…でも…」


「雷ならもうなってないですよ」


「あっ…」


確かに音がしなかったな…

だとしても


「私が寝るまで一緒に居てよ…」


また雷が来そうで怖い…


「ハァ…世話が焼ける先輩ですね」


「ごめんなさい…」


「まぁそこが可愛いんですけど」


「あっ…///」

そんな恥ずかしい事サラッと言わないでよ。


髪の毛が濡れた小柴君の姿はものスゴくかっこいいし、大人っぽかった。


思わず見とれてしまう。
こんなかっこいい人が私の彼氏だなんて…


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