バスケより一番に



体育館へ入ると


「おぉー仲良く二人で来たぞー」

一人の男子がそう言うと皆が一斉にこちらへと向かって来た。


「波奈おめでとう!!」

周りから祝福されるのは嬉しいんだけどさ…


「何で好きになったの?」

「もうデートとかしたの?」


何でそんなプライベートを皆に言わなきゃいけないの~!!!!


「いや…あの、ちょっと……」


春弥の方を見るとあちらも男子に囲まれてさっきから質問攻め…


もー!!
早く皆散らばれーっ!!



「俺が一方的に告白したんだよ。
んでやっと今落ち着いた所だからさ、頼む。
あんまり騒がないでくれ」




春弥…




「波奈」


すると私の腕を掴み自分の胸へと持ってきた。


「波奈の事本当に大切にしたいんだ」


そう言うとさっきまで騒いでた皆が申し訳なさそうな顔になった。


「って事だから。

波奈、着替えてきな」


「うん」


私は更衣室に行くまでの途中嬉しすぎて顔の緩みが治まらなかった。



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