恋愛×硬派

金髪美少女



ついた先はコウの家。なんや着くの早かったな。

「お邪魔しまーす」

玄関を入ってすぐのドアを開けた。


「「「…誰」」」






……………ま、そうなりますわなー。


「誰って失礼やな。」

「…え、ミユ?」

一番最初に気づいたのはヤッくんやった。
「そうやで」

「はー!ミユなんかー!?髪型どうしたねん!」

この以上に声がでかくてテンションが高いやつは梅田 カツミ。ヤッくんとタメであだ名はカッちゃん。

「うるさいねん。イメチェンやイメチェン」

「ロングの髪が…」

「黙れ馬鹿コウ」


コウの家にいたのはヤッくん、カッちゃん、コウの3人だけやった。


「何で髪が…、赤が…」

「だー!ブツブツうるさいねん!イメチェンいっとるやんけ!しばくぞ!」

「わ、わりぃ」


謝ったはええけど馬鹿コウ、まだブツブツ言っとる。ええ加減しばくぞ。

「えらい短くなったやん」

「襟足は長いで」

「もろヤンやな」

「ヤッくんに言われたないわ~」

「ミ、ミ、ミユ…」

「何やカッちゃん」

「お、俺はロングも好きやったけど!今も、今もちゃんと好きになるよう頑張るでなあああああ!てか好きやあああああ!」

「泣くなやうっとい!」



カッちゃんはようわからん。うちを妹としてみてくれとるんは分かるんだけどな。顔はカッコいいのに何か情熱的や。

まぁそれがカッちゃん何だけどな。




< 53 / 56 >

この作品をシェア

pagetop