戦国彼氏
「ねぇ、今日何食べるー?」


街を歩いているとミネちゃんがいつものように聞いてくる。


そういえば昨日はモスバーガーで、その前はマックだった気が…



悩んだすえ、甘いクレープに決まった。



「あれ?清史なんで味噌焼き厚肉醤油クレープなの?」


ミネちゃんは清ちんの妙なクレープを眺める。


「あぁ、清ちんは甘い物駄目なの。お陰でバレンタインチョコはいっつもゴミ箱行き…。」


「アホ!!それはお前のチョコが激まずだからだ!!」



ガーーーン!!


市ダメージ50ですよ。それ?




しばらく歩いていると、ミネちゃんが急に雄叫びをあげる。



「あっ!勝人くぅーんッ」


「はっ?」



私達が座っている向かい側の席に、髪型が金髪すぎてほぼ白髪になっている図体のデカい人。


その人がこっちに振り向く。


「み、ミネ先輩!!」


「勝人くんッ」



二人は共に抱き合う。


…なにこの光景。





「あのぉ…ミネちゃん?だぁれその人。」


まず聞きたいのはそれだ。


それに風邪をひいているのか、“勝人”という人は大きいマスクをつけていて顔が隠れているッ!




ミネちゃんは恥かしそうに笑うと、私達の方へ視線を向ける。



「こちら私の新しい彼氏で、1年の大嶺 勝人くんですッ」



「こ、後輩ってこの人なのかよ!?」


どーみても先輩にしか見えない!!
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