戦国彼氏
ゴクンと唾を飲み、真直ぐ唯井新政を見つめる。


「市…やっぱり…」


言いかけたとき、唯井新政は何かを投げてきた。


…カレーパン?



「まあ食おうぜ。腹へってんだろ?」


私のお腹はグキュルルヴォ~と音をたてて鳴っている。


顔を真っ赤にし、唯井新政の隣に座った。




「やっぱうまいな!カレーパン。」



「…う…うん。」



…ど…どーしよう…


いつ言えばいいの!?

私はモグモグとカレーパンを頬張る。


「…おい。カレーついてんぞ。」


「ふぉっ?」



唯井新政は私の頬についたカレーを手でとると、ペロッと舐めた。





ぐぁぁばおあああッッ!!



「舐めるなぁーッ!!」


鼻血をふき出しながら唯井新政の頬をつまんで意味不明な行動をとる私。


「な…なんだよ!?いたたたた!!!」



はっ!!


「ご…ごめんッ!!」

ぱっと手を離し、さっきより余計気まずくなる…


バカ!!市のバカバカ!!



ちゃんと言わなきゃだ…


「あのさ、今度デートしない?」


……ん?



「ちょっと買わなきゃいけないものあってさ。一緒に来てほしいんだけど…」



ちょぉ待てや。


お願いだからこれ以上事をややこしくしないでェーーッ!!!



「あ。そういえば新しく出来たゲームセンター凄いんだってな。」

「行きます!!!」



…はわ!!


ついいつもの癖で…!

「やった♪んじゃ日曜日に1時駅に集合な。」




…あたしのアホーーッΣ(T▽T;)
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