戦国彼氏
「清ちんって新政くんに冷たいよね。」


私は少しムッとして言う。


「……俺…」


「?」


「いや、何でもない。」


「は!?」


清ちんは顔を曇らせると、またスイッと視線を逸らした。


「何か隠してるでしょ。」


私がそう言うと、清ちんはビクッと肩を動かした。


「な…なんも隠してねぇよ。」


「嘘!!絶対なんかあるよ!おしえてよッ。」


清ちんの袖をぎゅっと掴む。


私の真剣な顔を見て、あー…と声を漏らした。



「……俺、」


言いかけた時、突然私の携帯が鳴った。


「…もしもし?」


『あ。お市さん?今どこにいらっしゃいます?』


この声は…里子ちゃんだ!


「里子ちゃん?私は清ちんと一緒だけど…」

『あら、ほんまに?ウチも丁度那己くんと一緒やったんよ~。一緒にあんみつ食べへん?』


「食べるっ♪」





私は場所を聞いて携帯を閉じた。



「清ちん!里子ちゃんがあんみつ食べようだって♪」


「は!?唯井の家に行くんじゃなかったのかよ!?」


「ちょっとくらいいいじゃん♪さっ、行こ!」




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