戦国彼氏
何これ…



心臓が跳ねて…


ドキドキが止まらん!!




「お市さん?」


里子ちゃんとミネちゃん達は私の赤く染まった頬を呆然と見た。







「…市!」


唯井新政は私の手を掴むが、私はそれを振り払う。









「あ…あなたのお名前は…?」



「俺?高3の神田 慎。よろしく!」



“慎”は私と握手を交わすと、ニコッと笑った。










…す…ッ







ストライク!!!




「ええぇえーーッ!?」


ミネちゃん達はそんな私に大声をあげた。









「……い…市?」



唯井新政は振りはらわれた手をぎゅッと握りしめる。






茶髪男と私はいつまでも見つめ合っていた。



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