戦国彼氏
家に行ってあいつの部屋を見てかなり驚いた。


こいつオタクだったの?みたいな(^_^;)


でも大切に飾ってある本とかフィギュア見て…本当に好きなんだなぁって思った。





夕ご飯ごちそうになったけど、親がいない俺には何だかここに居ちゃいけない気がして、たぶん市に余計な心配させてしまった。



でも…叫んでくれた事…嬉しかったんだ。













でも…家に帰れば誰もいなくて…真っ暗な部屋にいると涙が流れた。




母さんと親父は離婚して、母さん似の俺を親父は遠ざけた。



優しさなんて昔に終わっていて…愛情なんて欠片もなかった。




そんな俺に色んな女は寄ってきて、それに甘えてしまったのも事実だった。


でも、市の顔が何度も何度も浮かんだんだ。








だけどアイツは言った。


「寂しかったら皆でモスバーガー行こうよ!!」



…モスバーガーにこだわるのはよく理解できないけど。







こんな臆病な俺にもまだそんな事言ってくれる奴等がいるなんて…


嬉しくて…






本当に、大切で…


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