恋奏~love harmony~

#11







「は?」

一番初めに声を出したのは銀髪

それはそれは驚いた顔をしている


「まりちゃん、だよね?」

次に純也さん
同じく驚いた顔

それにしても純也さんと会うのも久しぶりだな


「まりちゃんって、あの?」

クリーム色の髪の下からクリクリの目を見せる子も
驚いているようだ



「まり」


「ん、なに?」

やっとソウがあたしの名前を呼んだ
あたしの存在忘れられているのかと思ったよ


「祐二と樹だ
純也は知ってるな?」


「うん。

はじめまして
まりです。」


一応、ぺこりと頭を下げた


「奏、一体どういうこと?」

純也さんも事態に付いて来れてないのかソウに問いかける

でも、肝心のソウは知らんふり


そんなソウの対応に純也さんは今度はこちらに視線を向けた


「まりちゃん、どうして?」


「さあ?
連れてこられた」


「そっか…」


それだけ言うとまた、沈黙が流れた





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