恋奏~love harmony~







「じゃあ、また明後日学校でね」


「うん
学校で。」


あれから小春を何とかごまかしながら
駅まで来た


駅からは逆方向なのでここで解散する




改札口を通り電車に乗って人がまばらにいる車両で

扉の方にもたれながらさっきのひとのことを思い出していた








思わず見入ってしまうような澄んだ瞳がこちらを見て
反らすことを許さないような視線

澄んでいるのにどこか寂しそうで


でも、そんなことを感じさせないようなオーラ








< 29 / 169 >

この作品をシェア

pagetop