恋奏~love harmony~
迎えに来たじいやに返事を返して人の視線から逃れるように車に乗り込む
でっかいリムジンにお嬢様と呼ばれたあたしに周りのひとの視線が集まっていやだった
「今日はたくさん買い物をされたようで。」
あたしの荷物をトランクに入れたじいやがエンジンを掛けると優しい笑顔をミラー越しに向けてきた
「うん
友達が凄く買い物好きで
いくつか買って貰ったんだ」
「左様でございますか」
あたしが初めて友達と呼んで
買い物に行ったことが嬉しいのか
さっきよりも笑顔になったじいや
15分くらい車を走らせて門を潜るリムジン
玄関に着くとじいやが直ぐにドアを開けてくれた
「では、荷物は後でお部屋の方に運びますので」
「ありがとう」