四竜帝の大陸【青の大陸編】
「りこっ!!」

あ。
ハクちゃん……ハク?
ごめんな……さい、ハク。
答えたいのに声がっ、声が出……ないの。
 
「……………りこ?」

あ……やだ、なんで!?
貴方に触れたくて、腕を伸ばしたはずなのに……届かない。

私の手、どこにいっちゃったんだろう?




「ハニーッ! カイユ、カイユ!」

アナタ 二 トッテ
ナ モ シラヌ オンナ   

「ダ……ルフェ?」
「しっかりしろ、カイユ! 何があったんだ!?」

コノ ワタクシ ガ
アナタ ノ ココロ ニ

「ダルフェ、ダルフェ! トリィ様がっ……トリィがっ!」
「まだ動くな、カイユッ! やめろっ、立ち上がるんじゃないっ! 左腕が千切れちまうぞっ!!」

ツヨク フカク キザマレル

「っち! 天井が落ちたのか……めちゃくちゃじゃねぇかっ!」
「腕なんかどうでもいいっ! ダルフェッ、テオ! 動くなと言うのなら、あの女をここへ引きずって来て!! この手で引き裂き、咽喉笛を喰いちぎってやるっ! あの女だけじゃないっ、メリルーシェの人間を全部八つ裂きにしてやるっ! 許さない、許さないっ!!」

アナタ ガ イラヌ ト イッタ 

「落ち着けっ、カイユ! お前は俺やセレスティスとは違うんだ、無理するんじゃないっ! 姫さんはどこだっ? 旦那はっ!?」
「あぁっ、なんてことっ!トリィ、私のトリィが! ダルフェッ……テオッ! あの女がっ、あの女が!」

ワタクシ ノ ナ ハ
 
「あの子が、私のあの子が! あの女がっ……あの女が私達の娘をっ!」

ワタクシ ハ
  
「私の娘を殺したっ!!」

ワタクシ モ   
リコ ナノ ニ 
  

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