パパ×パパハリケーン 第1物語 【家族】
真己がついたときには、もう里香と沙希が来ていた。

「おっそーい。もう10時すぎてるよ。」

「ごめ~~~ん。ちょっと寝坊しちゃって。」

「真己が10時からって決めたのに。」

「ごめんって。」

真己のグループは4人グループで、クラスで1番仲のいいグループだ。

リーダーの真己とおっちょこちょいの沙希、しっかりものの里香、そしておてば娘の歩美。

このグループのメンバーは幼稚園から今の中2まで1回もクラスがはなれたことがない。

「でもさ、うちらってある意味すごいよね。」と里香。

「なんで?」と沙希が聞き返した。

「だって幼稚園から今までずっと同クラじゃん。」

「あぁ~なるほど。」

「早くプレゼント交換しよ~。」と歩美が急かした。

「うん!」

そして4人は夕方の5時まで遊んだ。

「じゃ、あたし帰るわ。」と真己が言った。

「じゃあうちも。」と里香が言った。

「みんな帰るんだったら沙希もぉ。」と沙希。

「んじゃ、また明日5時に里香ん家ね。今度はお真己、遅れるなよぉ。」

「分かってるって。」

「んじゃバイバーイ」

「バイバーイ」

真己が帰ってくると、家の前に知らない車が止まっていた。

「お客さんかな?」

「ただいま~。」

「あら、おかえり。」

「家の前に止めてある車って誰の?」

「ああ。お父さんのよ。」

「えっ?パパの車はちゃんとあったよ。」

「まあ見たほうが早いわ。」

「どういう意味?」

そういいながら、真己はリビングに入って行った。
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