パパ×パパハリケーン 第1物語 【家族】
第2章 本物の父VS義理の父
何時間眠ったのだろうか。あたりは真っ暗になっていた。

「んん~。今何時だろ。」

真己は眠そうに時計を見た。

「9時か。なんかお腹空いてきたなぁ。そういや何にも食べてなかったっけ。」

真己は静かに1階へ降りていった。

すると、リビングから話し声が聞こえる。

「・・・・・・なんで戻ってきた?」

「また転勤になったんだよ。」

「俺は、またクビになったのかと思ったよ。」

「なにぃ?!」

「あなた、落ち着いて。」

「真衣をおいていったやつをあなたなんて呼ぶな!」

「健治さんも落ち着いて。」

「こいつをあなたと呼ぶのに俺のことは健治さんと呼ぶんだな。」

「そんな・・・だって・・・・」

(ママとパパのほかに誰かいるの?)

ガチャ

(あっあの人か。)

「真己?どうしたの?」と母が目を腫らしながら言った。

「お腹空いちゃって。自分で作るからいいよ。」

「いいわ。今作るからちょっと待ってて。」

そういうと母はキッチンへせかせかと入っていった。
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