最後の恋、最高の恋。
「もう、いいですよ」
お姉ちゃんに言った言葉と同じ言葉を口にする。
「謝られても、私には二人を許すしかできないです。 謝ってスッキリするのは二人だけですよ、私には辛いだけです」
そしてお姉ちゃんには言えなかった本音をぶつける。
「二人が付き合うことになった経緯を私に聞かせて、私に笑って“もういいよ”って“幸せにね”って言わせるんですか? そんなことしたって私は辛いだけです、もうこれ以上言いたくなんてありません。 だからもう私のことは放っておいてください」
笑って言えたら最高だったんだけど、残念ながら涙でぐしゃぐしゃの顔をしながらの言葉になってしまった。
でも、こうなったら自棄とばかりにまっすぐに、涙で視界を滲ませながらも彼を睨んで言えた自分を褒めてあげたい。
「放っておけるわけ、ないだろう」
言葉と同時に、頬を包んでいる親指が涙袋を優しくなぞった。