最後の恋、最高の恋。

それからは黙々とお姉ちゃんは編み続けていた。

その目は真剣でひと編みひと編みみ思いを込めているのがすぐわかる。
お姉ちゃんの想いが叶いますように、と願いながら私はそんなお姉ちゃんを見続けた。


出来上がったストラップは、見せてもらうことは出来なかった。

“誠人君に一番に見てもらいたいの”と頬を染めて言われてしまったら、見せてと言うことも強く言えなかったし、そんなお姉ちゃんの想いも分かるから“絶対大丈夫だよ”という言葉を送って、この勢いがなくならないうちに渡してくる! と拳を握ったお姉ちゃんがさっそく出かけていくのを見送った。





あれだけ想いを込めて作ったストラップが、悲しいものになりませんように。


宮田さんの携帯に、あのストラップがつきますように。





と願いながら、だらだらと過ごした午後。

夕飯の時間になってもお姉ちゃんはまだ帰って来ない。


告白が上手くいったから二人でラブラブしているのか、それともダメで一人きりで傷心しているのか判断できない私は、お母さんの作ったご飯を食べながらも気になって仕方がなかった。


二人でいるなら連絡して邪魔したくはないけど、もしダメだったのなら一人でなんていて欲しくない。

頼りないかもしれないけれど、気の利いた言葉なんて浮かばないけれど、でもそばにはいてあげたい。


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