ストロベリーデイズ
「馬鹿か、お前…」
先生の切なげな声が近くで鼓膜を揺らしたと思ったと同時に。
「ほんと、馬鹿…」
「…な、に、してる…んですか…」
私は先生の体温とタバコの臭いに包まれた。
あんなに距離を取っていたはずなのに、いつの間にこんな近くにいたのか。
「…はな、してください、よ…」
「だめ、離さない」
「離して、ください…」
「離さない」
私に回された腕は力がさらに込められ、先生から逃れられそうにはない。