30才の初恋
「副社長、大事な会議には出席しないと、役員の方に又何を言われるかわかりませんよ。」




「分かった、副社長の仕事はこなすから、夕食は付き合え。YESしか聞かない。」



YESしかね、前もそんな事言ってたし、YESしか聞かないなら、最初から聞かなくても良くない?



副社長の斗真はどんな状況に置いても、仕事を完ぺきにこなす男だ。




見惚れてしまいそうになるが、中身は最低最悪男。



会議中にスーツを着替えろと言われ、紙袋に入ったスーツを渡された。




何処で買って来たのだろうか?




値札がついたままだ。




スーツが158000円。




高い服を着たくないが、着ないでいたら又何を言われるか分からない。




本当にめんどくさい男。




独裁者ヤロー!




どうやって逃げようか。



そればかり考えていた。



逃げ道はあるのだろうか。













< 110 / 308 >

この作品をシェア

pagetop