30才の初恋
土日は何処にも行かず、2日間パジャマのままゴロゴロしていた。




又明日美姉の病気が始まったと、円香に構われたが、言い返す元気も出ない。




「明日美姉、斗真君と又何かあった?」




別に何かあった訳ではない。ただ斗真に隠し子がいただけ。




そんな事言ったら、円香驚くだろうな。




兼太郎がいきなり、私の部屋に入って来た。




「明日美姉大変だ。斗真君が子供を連れた女の人と歩いてて、まるで親子みたいだった。」




兼太郎、何ふざけた事言ってるのよ。斗真君に子供がいる訳ないでしょ!




円香が怒鳴った。




「円香、兼太郎が言った話本当だから。」




揉めてる2人が私を見た。



本当だから仕方ない。




なんか笑っちゃうよね。



笑えないのに、無理矢理笑った。



円香に無理して笑わなくていいと、抱きしめてられた。



円香が優しいなんて、大雨になるかも。













< 126 / 308 >

この作品をシェア

pagetop