30才の初恋
それからどうやって家に帰って来たのか、覚えていない。




今は何も考えずに眠ろう。



さっきから携帯がうるさい、きっと斗真からだ無視してやる。




「おいこら、俺を無視するつもりかよ。」




何で、どうして斗真がいるの?




「おふくろが心配して、俺に電話をくれた。明日美が多分動揺してると思うから、顔を見に行けと。」




だからふて寝してんだな。そう言って斗真が上着を脱いで、ベットに入って来た。




疲れた俺も一緒に寝る。そう言ったかと思うと、私を引き寄せ寝息をたてて眠ってしまった。




かなりお疲れなんだね。




Yシャツがクシャクシャになっても知らないんだから。



斗真が社長になったら、私はどうするべきなのか。



社長の斗真を支える事が出来るだろうか、ない頭でどう考えても無理だと思った。



今はゆっくり眠ろう。



おやすみ、斗真。













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