30才の初恋
やっぱり斗真は嘘をついてる、目を反らした。




「明日美、携帯かして。」




え、弘平何をするつもりなの。



弘平に無理矢理携帯を取られ、弘平は何処かにかけた。




「ほらね、その女が出た。明日美話してみなよ。」




「止めろ!話す必要なんかない。あれは違う違うんだ!」




携帯を耳にあてた。




「あんたが斗真の女、あの日斗真はホテルで私と寝たの。言ってる意味分かるでしょ。」



浮気?




違う、斗真には女がいて私が浮気相手なのかもしれない。




「明日美、俺の話を聞け。あの店でかなり飲まされて、気がついたらホテルにいたが、俺は何もしてない。」




言い訳は聞きたくない。




なんで嘘つくの、最初から本当の事を話してなかったのはどうして。




嘘は許せない。




私が嘘は嫌いだってこと、忘れた。



バカしないでよ!




























< 199 / 308 >

この作品をシェア

pagetop