30才の初恋
恋愛するには相手が必要だし、今さらそんなのめんどくさいし、この生活も決して嫌ではなかった。


並んでる美味しそうな物を眺めてると。


「明日美姉さんには恋愛してもらいたいので、外で働いて下さい。」


円香、今何て言ったの。


妹の武井円香28才、美容室を経営。


弟の武井兼太郎22才、円香の店で美容師の見習い中。


父親武井圭一58才、母親武井祥子55才。


両親は私の恋愛に全く無関心なのに、円香に恋愛しろと言われなきゃいけない訳。


それに恋愛は誰かに進められてするものではないと思う。


「いい加減その女捨てたみいな容姿なんとかしてくれないかな。少し磨けばなんとかなると思うし。」


今さら何をしろと言うのか。


30才の私に期待なんかしてほしくない。


このままの生活が楽で凄く気にいってるんです。


適当に仕事して適当に暮らして行ければいい。


この考え方間違ってるかな。


これ以上私に構わないで下さい。


両親に助けを求めようとしたけど、無視された。


みんなで何をたくらんでるの。



母さんまでそんな顔しないでよ。









































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