30才の初恋

新婚初夜

新婚旅行はしばらくお預けになった。




社長に就任したばかりの斗真は毎日忙しい。




別に行きたい所もないし、斗真と一緒にいれるだけで良かった。




今日は結婚式を挙げたホテルに宿泊する事になった。




お泊まりするって事は、分かってるけど緊張してしまう。




2人で夕食を済ませて部屋に向かった。




さっきから斗真は一言も話さない。




よけいに緊張するんですけど。




「明日美、風呂にする、それとも寝る?」




寝るってそんないきなり、気持ちの余裕もないままそんなの無理。心拍数が上がって来た。




「斗真、先にお風呂に入ろ。」




そうだなと斗真が服を脱ぎ出す。




待って今お湯入れて来るから、とにかく落ち着いて下さい。



斗真の様子がおかしい。熱でもあるのだろうか。




無理、もう無理。我慢出来ない。そう言って私を抱き上げた。



嘘、ちょっと待って!




「お願いだからお風呂に入り「ごめん明日美、俺かなり焦ってる。」




斗真もう逃げたりしない。




覚悟は出来てるんだからね。



だから、抱いて下さい。














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