30才の初恋
お客様がみんな帰った後、佑真君と一緒に片付けをしていた。




斗真は部屋から出て来ない。




「パパは僕の事嫌いみたいだね。僕も突然パパが出来て驚いた。今までも何人かパパらしい人はいたけどね。」




「佑真君、パパは突然子供が現れて驚いてるだけだよ。お姉さんが話してあげるから、大人しく待っててね。」




「お姉さんじゃなくて、オバサンでしょ。」




し、失礼なオバサンじゃないわよ。




「オバサンの名前教えて?」



だからオバサンじゃないと言ってるでしょ!




「私は明日美って言うの覚えて置きなさい。」




「じゃ明日美さん、僕お腹空いた。」




私が作ったケーキが残ってたはずだ。佑真君に食べて貰うと、何回も美味いと言ってくれた。




結構可愛いとこあるじゃん。




母親はこんな可愛い子と離れて平気なのかな。











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